イベント「NOUSAKUマルシェ」が10月27日、高岡市の鋳物製造メーカ「能作」(高岡市オフィスパーク8)内芝生広場で開催される。
1916(大正5)年に創業し、仏具からテーブルウエアまで一貫した「ものづくり」を行う同社が主催で、「さまざまなモノ・コトの出逢いの場」をテーマに開催される。県内を拠点に活動するクラフト作家の作品や飲食店によるフード・ドリンク販売、音楽ライブも行われる。
出店作家は、日本の漆芸技法にタイの技法を取り入れた漆芸作家・畦地(あぜち)拓海さんをはじめ、九谷焼の写実的・絵画的な色絵技法と、ろくろを使わない「たたら成形」で制作する陶芸作家・梅田かん子さん、宙吹きガラス技法で普段使いの作品を制作する内田悠介さんと内田絹子さんによるガラス作家ユニット「硝子の種」、イタリアやチェコのガラスを用いたとんぼ玉作家・齋藤悠子さん、鋳物で器やアクセサリーを制作する金工作家・田中祐江さん、石こう型を使った泥漿鋳込みを用い、白磁に清らかな加飾を施した作品が特徴の磁器作家・前川わとさん、着物の生地や越中八尾和紙などの素材を用いた「つまみ細工」のアクセサリー制作「八尾はなかざり」など、10作家の作品が展示販売される。
飲食店は同社併設のカフェ「IMONO KITCHEN」をはじめ、「COMMA COFFE STAND」(高岡市)、「Beer Cafe ブルーミン」(氷見市)、「TEDDY’S」(南砺市)、「viva! Juice shop」(富山市)、「ベリー・ベリー・ヤミー」(富山市)、「Humming bird」(富山市)など。家具メーカ「KAKI CABNETMAKER」(富山市)によるワークショップや、能作とコラボレーションアルバムを発売したポストロック・バンド「smoug(スマウグ)」がライブを行う。
スマウグの山内晃一さんは「ライブは2部構成で、伝統技法を用いた多くの作品を楽しんでもらうため、展覧会のBGMのようにゆったりリラックスした雰囲気で行う予定。気軽に遊びに来てほしい」と呼び掛ける。
能作の能作千春さんは「高岡銅器という産業の素晴らしさや、職人の技術を多くのお客様に知っていただきたく、これまでさまざまな企画を行ってきた。外で定期的に開催したいと考える中で、能作らしいイベントとして今回のマルシェ開催に至った。地元の作家さんが集まり、飲食ブースも設置するので、幅広い属性の方に楽しんでいただきたい」と話す。
開催時間は11時~16時。入場無料。雨天の場合は能作内2階カンファレンスルームが会場となる。問い合わせは能作産業観光部(TEL 0766-63-0001)まで。