イベント「ふるこはんフェス」が10月6日、高岡市にある寺院「勝興寺」(高岡市伏木古国府)で行われる。
1584年、現在は“ふるこくふ”と呼ばれる伏木古国府(ふるこふ)に移ってきた同寺院は、地元の人たちから親しみを込めて「ふるこはん」と呼ばれている。約3万平方メートルの広大な境内で、本堂をはじめ12の建造物が重要文化財に指定されており、伽藍(がらん)内の建造物は1998年より約23カ年計画で保存修理事業に取り掛かってきた。
20年余りにわたって行われてきた「平成の大修理」が終盤を迎えたことを機に「よみがえった勝興寺に多くの人に訪れてもらいたい、もっと地域に開かれた寺にしていきたい」という思いから、富山県内の僧侶、地域の住民、ミュージシャンが合同でイベントを企画した。
イベントは伏木中学校吹奏楽部による演奏でスタート。精進料理をベースに考案した肉を使わない食事やカクテルなどオリジナルドリンクを提供する坊主カフェ&バー「LOTUS」、琳空山(りんくうざん)慶集寺(富山市東岩瀬)住職の河上朋弘(ほうぐ)さん、白雪山善巧寺(黒部市宇奈月町)住職の雪山俊隆さんによる僧侶DJ、富山県内のフード、スイーツ、クラフトショップなどを集めたフード&クラフトマーケットやものづくりワークショップ、浄土真宗本願寺派若手僧侶による声明(しょうみょう)と雅楽、シンセサイザー演奏を行う音楽法要、今年8月より公開された本坊を含めた勝興寺見学ツアー、「Robin's Egg Blue」「ROTH BART BARON」といった実力派バンドが演奏する投げ銭スタイルのライブなど、多彩なプログラムで構成する。
「坊主バー&カフェ」の企画に携わった河合秀治さんは「なかなかお寺に来る機会がない人も歴史の深いお寺に気軽に訪れる機会になれば。僧侶や地元の方々との交流も楽しんでほしい」と話す。「今回のイベントを皮切りに、各お寺の皆さんの次の活動につなげていくことができれば」とも。
開催時間は12時~21時。入場無料。