「禅zenとぼくら-Sandwich&Teaで食べる禅-」が9月5日、富山市中心商店街にある「HOTORI×ほとり座」(富山市中央通り1)で行われる。
HOTORI SANDWITCH&TEAのサンドイッチで行う「食べる禅」
曹洞(そうとう)宗「最勝寺」の和尚・谷内良徹さんと、シネマカフェ「HOTORI×ほとり座」オーナーの田辺和寛さん、富山高等専門学校の生徒である竹丸葵さんらが共同で企画。禅に興味のあった竹丸さんが「もっと気軽に禅について学べる場がほしい」という思いから、これから県外や海外に出ていくであろう世代に向けた禅体験イベントを立ち上げた。
富山市蜷川にある最勝寺は鎌倉時代から続く歴史ある禅寺。谷内さんは定期的に「食べる禅-行鉢-」「ヨガ座禅」「写経」などの体験イベントや「神仏カフェ」「禅坊主bar」といった、現代の感覚を持たせた活動も数多く行っている。今年6月に出版された、心が穏やかになる食事法を紹介する本「食べる禅」では、行鉢をベースにした内容監修も行っている。
田辺さんは「人が自然と集まり交差する場所」をテーマに、メッセージ性の高いこだわりの映画を上映するシネマカフェ「ほとり座」を主宰。昼は映画上映、夜は音楽イベントや文化イベントなどを企画・開催している。今年7月には「ほとり座」1階に、サンドイッチとお茶をコンセプトにした「HOTORI Sandwitch&Tea」をオープンした。
「ほとり座」を会場に、若い世代が禅や日本文化を理解し国内外で活躍してほしいという願いを込めて行うイベントでは、「座る」という行為で禅を体験する「イスプチ座禅」と、「食べる」ことで同じく禅を体験する「食べる禅」を行う。姿勢と呼吸を整えながら、サンドイッチとお茶を丁寧に静かに頂く体験を通して、食事に対する意識を深めていく。
前半の1時間は「プチいす座禅」「食べる禅」を開催。後半は谷内和尚と田辺さんのフリートークセッションを行いながら、禅、和文化、食文化、日本の伝統、地域社会のことなど参加者とディスカッションする。
谷内和尚は「自分たちは県外などで得た経験や修行などを元に、地元地域の活性化を考え行っているつもり。そんなことを共有できる機会になれば。田辺さんとは一見重ならないようなジャンルと思われるが、高校生のときから共にDJイベントなどをやってきた友人として、長年たった今でも価値を共有し認め合えている。そんな姿も何かしら感じていただければ」と話す。
開催時間は14時~17時。参加費は1,000円。定員15人。