富山の織物工場「細川機業」が自社ブランド「ORIGAMIX」より7月18日、和紙布スリッポンの新色「デニム×ホワイト」を発売した。
1891(明治24)年に創業した織物工場「細川機業」が、和紙布という素材の機能性を生かすべく立ち上げた自社ブランド「ORIGAMIX」。第1弾となる商品プロダクト「和紙スリッポン」の販売を今年4月末に始めた。
通気性や吸湿性に優れた和紙の機能に着目し、和紙布の商品開発を進めてきた同社。世界基準のオーガニック認証を取得しているマニラ麻を和紙の原料にし、和紙をこより状の「和紙糸」にしたものを同社の織物技術によって和紙布に仕立てていった。和紙布を使った和紙のスリッポンは全6色(新色含む)、22.5センチから27.5センチまでの7サイズ展開。天然素材の特性を生かすべく化学的な撥水(はっすい)加工などは行っていないという。
はだしでもさらっと履ける同商品。肌に当たる面が和紙100%になるよう、特許製法に基づき設計されている。インソールは取り外して洗える仕様となっており、爽やかな履き心地を持続することができる。
100足限定販売となる新色「デニム×ホワイト」は、通常のデニムと同様、糸の状態から先染めした和紙糸を使い美しいデニム生地として織り上げた。少量生産で、限定モデルとして販売する。
細川機業・常務取締役の細川浩太郎さんは「素材メーカーだからこそ知っている、和紙布の機能性を最大限に活かしたスリッポン。これからの季節、ぜひはだしで履いてみていただければ」と話す。
同商品を購入した30代男性は「とても軽くて履き心地がいい。はだしで履いてもべたつかず気持ちいい」と話す。
同社のオンラインショップで販売。価格は1万2,000円(税抜き)。