「北日本新聞」社の印刷工場であり、文化施設としても機能する「創造の森 越中座」(富山市婦中町)で7月12日から、マスキングテープの展示イベント「mt school TOYAMA」が開催されている。
同企画は人気ブランド「mt」を立ち上げた岡山のテープ製造会社「カモ井加工紙」が、生活を彩るマスキングテープの魅力を伝えようと2012年から全国を巡回しているツアーイベント。今年は北陸3県で開催される。
mtの制作工程を紹介したパネルや、18人の作家による工芸作品、テープで装飾したワゴン車などの展示コーナーのほか、2万点以上のmt商品がそろうショップを設ける。雷鳥、ガラス、合掌造りといった富山ならではのモチーフを採用したテキスタイル「富山もよう」をはじめ、射水市出身の漫画家の堀道広さん、富山市出身のハンコ作家のカナエクスプレスさん、魚津市在住のアーティストの関口彩さん、富山市在住の画家のアーロン・セワードさんが手掛けたオリジナルテープが限定販売される。テープのつかみ取り、当たり付きガチャガチャ、「アルパカコーヒー」による出張カフェなども設ける。
展示初日は平日にもかかわらず、テープを求める若い女性客でにぎわった。会場に訪れた富山市在住の30代女性は「出勤前に急いで駆け付けた。色とりどりのマスキングテープがかわいらしく、テープのつかみ取り体験には気持ちが高揚した」と話す。
段ボールで型抜きしたテープケース、アクセサリー、巾着などの作成を行うワークショップのほか、カラフルにデコレーションしたバスに乗って富山市内を観光するツアーも組まれる。
開館時間は11時~16時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。17日・23日休館。入場無料。29日まで。