見る・遊ぶ 買う

富山で星野道夫巡回展 アラスカの大自然を収めた写真約180点展示

東海・北陸では初となる星野道夫巡回展

東海・北陸では初となる星野道夫巡回展

  •  

「高志の国文学館」(富山市舟橋南町)で現在、写真家・探検家として知られる星野道夫の巡回展「没後20年 星野道夫の旅 Selection」が開催されている。

イベントのフライヤー

 1952(昭和27)年、千葉県生まれの星野は、高校時代からアメリカに放浪の旅へと出掛け、慶応大学経済学部に進んでからは探検部に在籍。在学中に米アラスカ州のシシュマレフ村でエスキモーの一家と過ごしたことで、終生、アラスカへと魅了されていくことになる。同大卒業後、動物写真の第一人者・田中光常の助手を経て、1978(昭和53)年にアラスカ大学野生動物管理学部への入学を機に現地へと移住。アラスカで暮らす先住民族や雄大な大自然の姿を数多くカメラに収めた。1986(昭和61)年に第3回「アニマ賞」、1990年に第15回「木村伊兵衛写真賞」を受賞。1996年、テレビ番組のロケ中に不慮の事故で急逝した。

[広告]

 星野の没後20年を迎えた2016年に催された企画展の巡回は、東海・北陸地域では今回が初となる。「夕暮れの極北の河を渡るカリブー」「ザトウクジラのブリーチング」「氷上でくつろぐホッキョクグマ」などの代表作を含む約180点を、「イントロダクション:アラスカとの出会い」「マスターピース」「生命のつながり」「神話の世界」「星野道夫の部屋」の5章に分けて展示。「旅をする木」「長い旅の途上」などの名著も残した星野の言葉や、生前の密着映像も紹介し、アラスカと共に生きた星野の人生を辿る。

 展示初日には妻・直子さんによるギャラリートーク、スライド写真を用いた講演が行われ、多くの聴衆を集めた。夫婦で訪れたという富山市内在住の30代男性は「極北の自然と動物、そこに暮らす人々の美しく壮大な写真に魅了された。現地の人と満面の笑みで洋服交換する星野の写真もあり、彼の人柄が出ているなと思った。写真に添えられた詩的なエッセーにも心が揺り動かされた」と話す。

 関連イベントとして7月1日にノンフィクション作家・柳田邦男さんによる記念講演「若き日の旅立ちと眼差し/極北で見つめた生命の真実」が行われるほか、星野が執筆した絵本の読み聞かせ(6月24日)や、朗読(7月8日)も企画されている。

 開館時間は9時30分~18時。火曜休館。観覧料は、一般=500円、大学生=250円。7月30日まで。