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南砺「じょうはな織館」で染色家・柏井裕香子さん個展 身体や記憶をテーマに

カラフルな色合いが特徴的な作品

カラフルな色合いが特徴的な作品

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 南砺市にある「じょうはな織館」(南砺市城端、TEL 0763-62-8880)で現在、染色家・柏井裕香子さんの個展「いつかの、どこかの、だれかしら」が開催されている。

造形作品としての面白さも併せ持つ

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 富山県黒部市出身の柏井さんは2010年、名古屋芸術大学大学院デザイン研究科クラフト研究を修了後、京都での作品展を中心に活動を行ってきた。富山県内で個展を開催するのは今回で2回目となる。

 イラストレーションを勉強するため、同大学のデザイン学部に入学。同学校でさまざまな素材を扱うことのできる「染色」に出合いテキスタイルコースを専攻し、染色を学んだ。

 初めての作品は、こいのぼりだったという柏井さん。「左右を作り広げてみると、だまし絵のような感じで目玉が2つ。別の生き物のようになった。いろいろな形にすることで、面白い変化があるなと思った」と話し、独自の染色での表現を模索し始めたという。

 白生地に「筒描き染め」という技法を用いて染色する柏井さんの作品は、染め上げた布を独自のイメージに裁断・縫製し仕上げる。染色で浮かび上がる絵は、自身の暮らしや幼少時代の記憶の断片を組み合わせて描かれている。

 柏井さんは「作り手の私の個人的な思い出を基に制作しているが、見る方それぞれが何かしらの共有点を作品に見つけていただけたら。素材感や色合いの楽しさと、絵柄や形の面白さも味わってほしい」と話す。

 開催時間は10時~17時30分(最終日は15時まで)。水曜定休。6月17日まで。

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