富山市花水木通りのイベントスペース「NEWPORT（ニューポート）」（富山市南田町1）で6月1日、DJイベント「CAFÉ CINÉMA ENCHANTÉ（カフェ シネマ・アンシャンテ）」が開催される。

DJのSATOSHI さん、KENTOさん。姶良（あいら）信近さんデザインのハンカチも販売予定

　6月2日と3日にイタリアンレストラン「CIBO」（富山市南田町1）で上映する仏映画特集「ドゥミとヴァルダ、幸福（しあわせ）についての5つの物語」の前夜祭となる同イベント。DJは、県内在住の SATOSHI IKEDAさん、irrrrri（イリ―）さん、KENTOさんが出演。ゲストに小西康陽さんを招き、1960年代のシネマジャズやフレンチポップスを中心に選曲する。

　小西さんは1985（昭和60）年にピチカート・ファイヴのメンバーとしてデビュー、プロデューサーやDJとしても活動してきた。仏映画と音楽に造詣が深く、ジャック・ドゥミ監督と妻のアニエス・ヴァルダ監督、ミシェル・ルグランさんのファンとしても広く知られている。

　イベントを企画した「CIBO」店主の森隆太郎さんは「イベント名の『シネマ・アンシャンテ』は、ジャック・ドゥミ監督とその映画音楽を多数手がけたミシェル・ルグランさんが、自分たちの映画を指して「cinema（映画）」と「chanter（歌う）」を掛け合わせて作った造語。映像と音楽の分かちがたい関係を意味している。映画を見るように、音楽を楽しめる空間となれば」と話す。

　当日は「Rrose Sélavy Foods」の荒井江里さんがビストロ料理を用意する。荒井さんは仏在住経験があり、現在は富山市在住。編集者として活動する傍ら、総曲輪にあるギャラリースペース「スケッチ」（富山市総曲輪2）で月1回、自家製酵母パンや焼き菓子、ドリンクなどを販売している。荒井さんがパリで覚えた味を表現した料理に合わせて、バー「ハナミズキノヘヤ」（富山市南田町1）が自然派ワインを提供する。

　森さんは「若者がパリのまちに出て、低予算のモノクロでそれまでの価値観を破壊する映画を撮ったのが、1960年代フランスの『ヌーヴェルバーグ』。当日は富山市で山王祭（日枝神社の春季例大祭）が開催されることもあり、老いも若きもまちに出掛けて、最高の選曲と料理で、グルービーな初夏の夜を楽しんで」と呼び掛ける。

　20時開演。チケットは、前売り＝3,000円、当日＝3,800円（フリーフード付き）。「CIBO」「ハナミズキノヘヤ」でチケット販売している。