高岡市の鋳物製造業「能作(のうさく)」(高岡市オフィスパーク8)で4月30日、ライブイベントが開かれる。
「能作」(高岡市戸出栄町)とエレクトロニカ・ポストロックバンド「smoug(スマウグ)」がコラボレーションしたコンセプトアルバム「NOUSAKU factory music CAST」が5月2日に発売されることを記念し行われる同イベント。
同社は以前より、富山の名産をモチーフにした商品や「機動戦士ガンダム」「ファイナルファンタジー」といったアニメやゲームとのコラボレーション商品などを手掛けてきた。同アルバムは「旧社屋の歴史を何かの形で残したい」という同社の思いを受け、同社員の知人である「スマウグ」のメンバー・山内晃一さんを通じてコラボレーション企画がスタートした。
「ものづくりの現場の空気、その呼吸音のような音楽の創造」をテーマに作られた楽曲は、全て同社の鋳物製作現場で録音。金属の打撃音や溶解音に、スマウグの持つバンドサウンドと電子音を融合させた「伝統工芸×エレクトロニックミュージック」は工場の熱気を感じられるような環境音をも取り入れ作り上げている。
同作品のタイトル「CAST」は「鋳造する」という意味を持ち、楽曲は同社工場に併設するカフェでBGMとしても利用される予定。
同イベントは、高岡オフィスパーク内にある約4000坪の新社屋を中心に2部構成で行われる。第1部では屋外の菜の花畑を背景に、緑化スペース「風鈴の丘」で演奏。第2部は、工場内の鋳物場でコンセプト・アルバムの曲が中心となるライブを披露する。
山内さんは「楽曲の制作だけでなく、ライブの機会を与えてくれた能作の皆さんに感謝している。イベントは1部と2部で雰囲気が全く違うので、どちらも見てほしい」と呼び掛ける。
開催時間は、1部=13時~、2部=17時~。チケットは前売り=3,000円。能作FACTORY SHOPで販売中。問い合わせは能作産業観光部(TEL 0766-63-0001)まで。