富山中心市街にある屋外イベントスペース「総曲輪(そうがわ)グランドプラザ」(富山市総曲輪3)で3月21日、「Vigan Fest Toyama(ヴィーガン・フェス・トヤマ)」が開催される。
同イベントでは、県内外から衣・食・住のヴィーガン製品を取り扱うショップが約20店出店。オーダーメード菓子販売店「munch’s」(富山市)、フェアトレード製品やエコロジー雑貨を取り扱う「metio」(南砺市)、無添加米粉パン販売店「WAGOME」(石川県)、ヴィーガン料理販売店「niginigi」(石川県)をはじめ、「パークマサラレストラン」、「ホットスプーン」、「DIL」、「ハムザレストラン」など、総称して「イミズスタン」と呼ばれるインド・パキスタン料理店の出店も予定。卵、牛乳、甲殻類など、動物性のアレルギーに対応した料理を提供するという。
主催者の榎本洸さんは「『ヴィーガン』は地方での認知度が低いと感じている。特に海外からの観光客が、日本でヴィーガン対応の店が少ないため食事に苦労しているという話をよく聞く。まずは楽しく『ヴィーガン』について知ってもらえたら」と話す。
榎本さんによると「ヴィーガン」とは、動物性の素材を一切使わない食事と生活スタイルを指し、1940年代にイギリスで発祥したもの。当初は「酪農製品(卵・牛乳・チーズなどの乳製品)を食べないベジタリアン」として使われてきた言葉だが、革製品の靴やウールの服、シルクの下着など「衣食住すべてにおいて動物性の素材を使わないベジタリアン」を指す。健康やダイエット、宗教上の理由など、欧米を中心に普及しており、日本でも大都市を中心にヴィーガン・レストランの開店が増えているという。
榎本さんは「動物性の物がないと聞くとサラダを連想する人は多いが、カレー、バーガー、スイーツなど、なんでもそろう。新しい味覚と生活スタイルを発見して、健康的に生活の中に取り入れてもらえたら」と話す。
当日は、ヴィーガン対応の化粧品のサンプル配布やアレルギーチェック用アプリの説明会、音楽ライブなども予定している。
開催時間は10時~17時。