「富山県美術館」(富山市木場町3)で3月21日より、「デザインあ」展が開催される。
子どもたちに「デザイン的思考を伝える」というコンセプトで2011年にスタートした、NHK Eテレの番組「デザインあ」。同番組では人とモノ、人と人との関係をより良くつなげるデザインの役割を映像で表現し、デザインの面白さや心地よさを直感的に伝えている。
同番組の展覧会は2013年、東京・六本木の「21_21 DESIGN SIGHT」で開催されたのが始まり。約22万人を動員した。
今回の展示では「観察」「分類・分解」「再構築」といった思考プロセスを導き出す仕掛けが込められた体験型作品や、オリジナル音楽と映像を用いたインスタレーション、来場者参加型作品など、デザインの楽しさ・面白さを体感できる作品を展開する予定。
参加するクリエーターは同番組に関わるメンバー。総合ディレクターはグラフィックデザイナーの佐藤卓さん、音楽ディレクターは小山田圭吾さん、映像ディレクターには中村勇吾さんが担当する。
同展の開催を記念し、NHK富山放送局が独自の企画で「とやまのあ」作品を募集。同番組の視聴者応募コーナー「みんなのあ」の富山版で、どこかに富山らしさを入れた「あ」を募集している。集まった作品は佐藤さんや中村さんなどに審査され、入選すると富山県美術館などに展示される。
応募方法は、応募用紙に必要事項を記入の上、NHK富山放送局まで郵送する。応募締め切りは2月14日(当日消印有効)。応募用紙はNHK富山放送局のホームページでダウンロードできる。
NHK富山放送局の担当者は「県内外から既にたくさんの『あ』を応募いただいている。応募者の年齢層は幅広く、それぞれの富山を表現しているものが多い。今後さらにイベントもあるので楽しみにしてほしい」と話す。
開催時間は9時~18時(入館は17時30分まで)。水曜、祝日の翌日休館。5月20日まで。