富山市中心市街にある千石町商店街を舞台にした映画「まちむすび」が完成し、1月29日より「北日本新聞ホール」「富山県教育文化会館」「ほとり座」などで上映会が行われる。
2013年に製作された映画「がんこもん」に続き、同商店街が舞台になるのは2作品目。「富山シティエフエム」の開局20周年記念事業の一環として、昨年7月より製作が始まった。富山市の中心部に位置する同商店街で、キャストからスタッフ、楽曲制作まで全て県内在住者での製作が進められてきた。
借金取りから逃れてきた2人の青年が、ひょんなことから地域通貨を用いて商店街を盛り上げる旗振り役に担がれるという社会派のヒューマンドラマ。前作に引き続き、製作統括を務める千石町通り商店街振興組合副理事長の清水智紀さんは「借金取りと街の住人がもめる場面を撮影中に、あまりの迫力に実際に通報されて警察官を呼ばれてしまった」と撮影時のエピソードを話す。
撮影と編集を務めた島倉和幸さんは「商店街の活性化はどの地域でも抱える普遍的なテーマ。千石町を知らない人でも、十分に作品を堪能できると思う」と話す。
清水さんは「ストーリー、企画、背景には、いろいろなメッセージが込められている。富山の若者の本気度合いを少しでも多くの人に感じてもらえたら」と呼び掛ける
2月3日には「北日本新聞ホール」で上映後、俳優ら関係者によるトークショーも予定する(15時~、19時~)。
鑑賞料は、大人=1,000円、中学生以下=500円、3歳以下無料。