「富山県教育記念館」(富山市千歳町1)1階で12月9日より、「平成29年度『アイディア ロボットフェスタ』」が行われている。
「県民にものづくりの楽しさを広く知ってもらう」ことを目的に開催する同イベントは今年で13回目。県内の工業系高校や高専の生徒が制作したロボットの展示をメインに、さまざまな企画を用意する。
会場では、中・高生、高専生が制作した約20体のロボットを展示。過去に行われた「ロボット作り教室」で制作したロボットを実際に操作できる特設コーナーも設置する。同イベントでは2018年1月13日、14日を「チャレンジデー」とし、「パレブラン高志会館」(富山市千歳町1)2階カルチャーホールで講演会とデモンストレーション、「富山県教育記念館」(富山市千歳町1)5階大会議室でロボット作り教室(受付終了)を行う。
13日はライター・工作家の乙幡啓子さんを招いた講演会(開場8時30分、開演9時)が「パレブラン高志会館」で行われ、「妄想(=アイデア)を形にする方法」をテーマに、ロボット作りに欠かせない視点や思考について考える。
群馬県出身で東京都在住の乙幡さんは、「デイリーポータルZ」ほかさまざまな媒体で脱力系工作記事を連載している。「妄想工作所」名義で雑貨制作や企画も行い、代表作に「ほっケース」や「ノアの方舟ポーチ」、「モーセの軌跡ポーチ」などがある。近年ではイベント用に制作したハイヒール「ハトヒール」が海外で話題を呼んだ。
13日、同会場では11時から、県内の工業系の高校生、高専生によるロボットのデモンストレーションを行う。実際にロボット大会のコースの一部を再現した実演となり、全国大会に入賞または進出したロボットを間近で見ることができる。参加校は、魚津工業高校、富山工業高校、高岡工芸高校、砺波工業高校、不二越工業高校、富山高専(本郷・射水キャンパス)。
主催する「富山県ひとづくり財団」事務局の砂山晃さんは「『見て、聞いて、触れて』楽しむロボットの祭典にぜひご参加いただき、将来にわたって夢のあるものづくりを描いていただければ」と話す。
開催時間は9時~16時30分。休館日は、12月29日~2018年1月3日、1月8日。入場無料。2018年1月14日まで。