富山の中心市街にある屋外イベントスペース「総曲輪(そうがわ)グランドプラザ」(富山市総曲輪3)で12月9日、樹脂パネルスケート場「エコリンク」の営業が始まる。
アイススケート場よりも簡単に設置・運営できるスケート場として、2008年から行われている同企画は今年で10回目。表面にオイルワックスを噴霧した樹脂パネルは氷上よりも安全に滑ることができ、毎年1万5000人を超える来場者でにぎわいを見せる。冬の風物詩として市民に長年親しまれてきたが今年、リンクの老朽化に伴い最後の営業となる。
同施設の山内晃一さんは「来場者が安全に滑ることを最優先したが、営業終了を惜しむ声が多く届いている。毎年遊びに来てくれる人はもちろん、まだ滑ったことがない人も最後のエコリンクを思いっきり楽しんでほしい」と話す。
営業初日は、アフリカ音楽を中心に、ジャズやソウルなどを演奏するアーティストのCHIKOさんを招き、市内のスケート教室に通う子どもたちとのコラボレーション・ライブを行う。
料金割引企画として、毎週木曜17時~19時は学生無料、祖父母と孫・ひ孫が一緒に来場すると無料になる「孫とおでかけ」プランも用意する。
毎年エコリンクに訪れているという富山市在住の30代女性は「天井からつられたツリーとたくさんの家族連れでにぎわうエコリンクは、冬の中心市街地の象徴だった。活気が無くなるのはとても寂しい」と話す。
開催時間は13時~19時(初日を除く土曜・日曜、冬休み期間中=10時~19時)。料金は大人=500円、学生=300円、小人=100円。来年1月14日まで。