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富山市の電気ビルレストランが43年ぶり改装 開業当時のクラシックな雰囲気は保全

80年以上の趣を残しながら、現代風に改装されたレストランフロア(写真は3号室)

80年以上の趣を残しながら、現代風に改装されたレストランフロア(写真は3号室)

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 富山市にある「電気ビル」(富山市桜橋通り)4階フロアにある「電気ビルレストラン」が12月1日、リニューアルオープンした。

ランチで一番人気メニューのオムライス

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 1974年以来、43年ぶりの改装となる同ビル。今回改装されたのは、ロビーと廊下と部屋8室で、のべ1000平方メートルほどに対し約1億5000万円の総工費をかけたという。

 同ビル社長の山田岩男さんは「電気ビルは1936年に開業し、今年で81年となる。当時のムードを保ちながら、クラシックで落ち着いた空間を目指した。料理も含め、これまで以上に高いクオリティーのサービスを目指していきたい」と意気込む。

 以前の廊下は、天井に換気ダクトや電気配線による凸凹が目立っており、照明も薄暗いとの声もあった。今回は天井がフラットで直線的になり、調光可能な間接照明も設置。一方、建具の格子や真ちゅうの金物などはこれまでのデザインを踏襲した特注品を使い、クラシック感を残した。山田さんは「廊下がフラットになるめどが立ったことで、フロアの全面改装に踏み切った」と話す。

 ランチタイムに開放する3号室は、開業当時からある暖炉に見合うようなシックな色調でまとめた。同レストランに長年通っているという富山市在住の40代女性の一人は「部屋には金山康喜さんなど同ビル所蔵の絵画が飾ってあり、まるで美術館のような雰囲気でランチが食べられる。メニューも洋食から和食まで幅広く、とてもレベルが高い。いつも注文するのはオムライスだが、リニューアルを機にワンランク上のランチコースにもチャレンジしてみたい」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時~21時。個室利用要予約。

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