富山県内8つの地域で11月17日より、日帰りツアープログラム「とやま工芸の原点・いま・未来をめぐる旅」が開催される。
県内で活躍する工芸の作家・職人を訪ね、その土地の文化に触れる同ツアーは、北陸の工芸の魅力を世界に発信するため、今年初めて富山県で開催する「国際北陸工芸サミット」の関連事業として行われる。職人・作家との交流をはじめ、制作体験、その地域ならではの食体験などを通して、富山の多彩な手技や歴史、文化に触れることを目的としている。
ツアー開催地は、高岡、砺波、富山、立山・黒部の4エリア8ツアーを予定。金工、漆芸、木工芸、和紙、陶芸、ガラスなど、それぞれの作家工房を訪ねるほか、売薬文化が発展した岩瀬やおわらの町・八尾の街歩きなど、歴史や伝統を今なお色濃く残す地などにも訪れる。
ツアー主催者は「伝統的なものづくりに携わる人たちの現場を訪ね、話をじかに聞けるだけでなく、その工芸を生み出す土地の文化や歴史も含めて知ることができるので、より深い理解や新しい発見が得られると思う」と話す。
初回、11月17日実施予定の「高岡の漆芸と、“動く美術館”御車山に出合う」ツアーでは、高岡漆器を担う若手、「武蔵川工房」の武蔵川剛嗣さんや「漆器くにもと」の國本耕太郎さんを訪ねるほか、螺鈿(らでん)で箸を加飾する体験に挑戦。「高岡御車山会館」館長案内の下、ユネスコ無形文化遺産に登録された高岡御車山祭について学ぶ内容も予定する。
開催日は、11月17日、18日、19日、22日、23日。いずれも日帰りで、複数組み合わせての参加も可能。参加費はツアーにより異なる。一次締切は11月8日(水)で、その後もツアーによっては催行3日前まで参加を受け付ける。