富山の中心市街地である総曲輪(そうがわ)通り商店街の10年後、20年後の在り方をディスカッションする「総曲輪グランドデザイン会議」が、次世代に残すべき総曲輪の姿を動画で発信する「総曲輪動画プロジェクト」を企画。北陸新幹線が開業して6カ月目となる9月14日、ユーチューブで動画を公開した。
富山の老舗テーラーが作った、超高級な端切ればかりのパッチワークジャケット
「総曲輪グランドデザイン会議」は、2014年6月より総曲輪通り商盛会の松井健資理事長が発起人となり商店街店主の有志が集まった組織。商品ジャーナリスト、プランナーである元日経トレンディ編集長の北村森さん(富山市出身)がプロデューサーを務める。
その取り組みの第1弾となる「総曲輪動画プロジェクト」では、単なる店舗の紹介ではなく、「事」を伝えることで中心商店街の魅力を発信することを意図し、約3分間の動画を2本制作した。題材となったのは、「テーラーGOSO」(富山市総曲輪3、フェリオ3階)と「ふじい洋品店」(総曲輪3)の2店舗。
「テーラーGOSO」では、「余った超高級な端切ればかりを使って、1着のジャケットをパッチワークで作ってみた」をテーマに、客がオーダーメードした結果残る端切れをつなぎ合わせてジャケットを製作する様子を動画で紹介。「ふじい洋品店」では、「JK(女子高生)、JC(女子中学生)を『おばちゃん服』で、全身コーディネートしてみたら」をテーマに、富山のご当時アイドル「ビエノロッシ」から3人のメンバーをコーディネートしていく姿を動画化している。
企画に携わった北村森さんは「行政の補助金等に頼らず、独自で制作している。これまでになかった富山市のまちなかの魅力を掘り起こせたのではないか。県外の人にもご覧いただき、新しい富山を発見してもらいたい」と語る。
「総曲輪グランドデザイン会議」の問い合わせ先は、まちづくりとやま(総曲輪3、TEL 076-495-5900)。