「TOYAMAキラリ」(富山市西町)内にある「富山市立図書館」2階ロビーで9月9日、河野通和さんによる講演会「読書は続く、どこまでも」が行われる。
中央公論新社発刊の「婦人公論」「中央公論」をはじめ、新潮社の季刊誌「考える人」といった媒体で編集長を歴任してきた河野さんは、今年2017年4月に糸井重里さん率いる「ほぼ日」に入社し話題を呼んだ。「言葉はこうして生き残った」(ミシマ社)、「『考える人』は本を読む」(角川新書)などの著書や講演会で、編集者としての視点を織り交ぜながら、作家たちが生み出した深遠な言葉の魅力を伝えてきた。
今回のイベントでは河野さんが自身の読書体験を語るとともに、ネット社会の広まり、AI時代の到来の中にあって、なお可能性を秘めている読書の世界の豊かさについて考察する。講演終了後にはサイン会も予定されている。
同図書館の読書推進係・瀬口敦子さんは「読書をする人は『なぜ本を読むのか?』という問いに、何かしらの答えを心に持っていると思う。河野さんの著書には多様な本が紹介されていて、その読書量に驚かされた。『本を読む』ということについて、編集者として多くの本に携わり、発信してきた河野さんならではの思いが聞けると思う。多くの人に足を運んでいただきたい」と話す。
開演時間は14時。入場無料。