富山の建築設計事務所「五割一分」(富山市磯部町3) 2階にあるインテリアショップ「51%Store」で9月9日より、静岡県に拠点を置く美術家・望月通陽さんの個展「せんの行く先」が開催される。
染色、版画、リトグラフ、ブロンズなどの多様な手法で独自の作品世界を築く望月さん。日本各地で数々の個展を開催している。本の装画や挿絵も手掛けており、画文集「道に降りた散歩家」、「宮本輝全集(全14巻)」など、数々のブックデザイン賞を受賞。光文社が発行する世界の名著「古典新訳文庫 古典の新訳」では、200冊を超えるシリーズの装丁を手掛けている。詩人の谷川俊太郎さんとの共作である詩絵集「せんはうたう」でも望月さんの線画を見ることができる。
同展は昨年、同店で行われた個展「せんはうたう」に続き2回目の開催。銅版画や型染め、ブロンズ作品の展示に加え、へら描きによる漢詩の飾布、紙版画「Mの辞典」子どもの「おちゃめな」歌をリトグラフで制作した「ドイツの子供の歌」などを展示する。
個展担当の沖田さんは「望月さんの作品は、暮らしに合わせやすい柔らかな作風でありながらも、美術品を持つ喜ひ?をちゃんと満たしてくれる。せ?ひ多くの方にお気に入りの一枚を見つけていただけるとうれしい」と話す。
営業時間は11時~19時。今月24日まで。