富山市の富山国際会議場(富山市大手町2)で8月26日、短歌結社「未来短歌会」の文学シンポジウム「2017年未来富山大会」が行われる。
1951(昭和26)年に戦後を代表する歌人・近藤芳美が中心となり結成した同結社。現在、約1000人の会員がいる。
「家族詠の現在」をテーマに開かれる同シンポジウムでは、気鋭の若手から現代短歌に大きな影響を与え続ける大家まで、多彩な歌人が登壇。変化する家族表現のありようについて語り合う。
文化功労者で結社誌「未来」の発行人・岡井隆さんが基調講演する。直木賞作家で古今東西の詩歌にも通じている北村薫さんが「現代短歌のかたち」と題してトークを展開。聞き手は「未来」とNHK短歌の選者で富山市の寺院の僧侶でもある黒瀬珂瀾さんが務める。
石川県文芸協会事務局長の喜多昭夫さんや日本歌人クラブ新人賞などを受賞した服部真里子さん、「未来」とNHK短歌の選者の佐伯裕子さん、寺山修司短歌賞を受賞した砺波市の高島裕さんによる討論も行う。終了後は懇親会も予定する。(参加申込人数が定員に達し次第、申込み受付は終了)。
大会の実行委員長を務める黒瀬さんは「現代短歌の表現の幅は広い。どんな内容でも詠めるジャンルになったからこそ、人間関係の描き方という表現の基本を再確認する必要がある」と強調。「時代や社会の中で変化する家族の姿を表現する短歌の可能性を富山の皆さんと一緒に考えたい」と呼び掛ける。
開催時間は13時~。参加費は2,000円(懇親会は別途8,000円)。申し込みと問い合わせは事務局(TEL 090-7087-1376)まで。