富山市郊外の住宅街にあるカフェ「nowhere(ノーホエア)」(富山市婦中町下坂倉)で9月7日、イングランド・グラスゴー在住のシンガー・ソングライター、ガレス・ディクソンさんの来日公演が行われる。
ディクソンさんは英国人女性シンガー・ソングライター、ヴァシュティ・バニヤンさんのバンドメンバー。「アルゼンチン音響派ムーブメントの第一人者」と呼ばれるフアナ・モリーナさんらの作品にも参加する。
ソロ活動では、英フォークの至宝と呼ばれるニック・ドレイクに影響を受けたボーカルスタイルと、ブライアン・イーノさんらのアンビエント・ミュージックを昇華させた静かでミニマルなギタープレーを披露する。
2012年にアルバム「Quite A Way Away」を発売。坂本龍一さんやエレクトロニカ・アンビエントミュージシャンを取り扱う音楽レーベル「12k」が初めてシンガー・ソングライターの作品を発売したことで、音楽ファンの間でも話題を呼んだ。
2013年にはニック・ドレイクのトリビュート・プロジェクト「Nicked Drake」を初音源化した作品「Wraiths」を発売。ノルウェーのシンガー・ソングライター、エギル・オルセンさんとの合同来日ツアーも行った。今回のライブは昨年発売したアルバム「Orwell Court」を記念した、初の日本単独ツアーの3公演目となる。
同会場の店主・安川榮一さんは「ディクソンさんの曲は、ボーカルが入っているのにアンビエントで、深い森や深海にいるように感じる。記憶のページをめくる旅のような音楽が富山で体験できると思うと鳥肌が立つ」と話す。
ディクソンさんのファンという富山在住のシンガー・ソングライター、ゆーきゃんさんは「富山でのライブが実現することはもちろん、ノーホエアのように親密な空間で、あの濃厚で幽玄なサウンドが体験できることがうれしい」と話す。
20時開演。チケット料金は、予約=3,000円、当日=3,500円。