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伊在住シューズデザイナーが富山の伝統工芸とコラボ 東京・渋谷で作品展

陶芸作品の作業風景

陶芸作品の作業風景

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 イタリア在住のシューズデザイナー・深谷秀隆さんが東京・渋谷の「EYE OF GYRE」(東京都渋谷区)で現在、富山県在住の伝統工芸家たちとコラボレーションした作品展「La scultura scarpe con artisti di toyama 「靴の彫刻」-伝統工芸の町の仲間と-」を開催している。

展示作品のひとつ

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 1974(昭和49)年、愛知県生まれの深谷さん。名古屋モード学園在学中より靴職人の松田繁太郎さんに師事し、靴作りを学んだ。「Kensho abe」のデザイナーを務めた後、渡伊。ブランドでの靴作りを学び2005年、フィレンツェで自身のブランド「il micio(イル ミーチョ)」を立ち上げた。

 深谷さんの開業10周年を記念して行われている同展は、2015年にイタリア・フィレンツェのマリーノ・マリーニ美術館で開催した作品展を東京に巡回して行うもの。テーマは「誕生」「ひねくれ者」「叫び」など、人間が持つさまざまな感情、性格、人種を靴で表現する。

 以前より交流のある仲間の協力を得て、富山県在住のアーティスト、クラフトマンとのコラボレーションによる伝統工芸技術を取り入れた新たな作品を制作。富山県立山町に工房を構える陶芸家の釋永陽さんが協力した作品をはじめ、高岡市の伝統工芸・銅器を受け継ぐ「平和合金」協力の鋳物作品、立山町出身のガラス作家・熊谷峻さんの協力を得て制作したガラスの靴などが展示されている。

 釋永さんは「人の作品制作に関わるのは初めてだったのでサポートは難しかったが、作り手としての深谷さんは作りたいものがとても明確で、制作段階でも臨機応変に形にしていった。自分自身、この共同制作がとてもいい刺激となった」と振り返る。

 同展は7月30日まで。

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