医薬品メーカーの「前田薬品工業」(富山市向新庄町1、TEL 076-451-3731)が、富山県産の材料を用いたスキンケア商品「美絹(うつくしるく)」を5月29日に発売した。
滑川高校・薬業科の女子生徒と同社がコラボした、企画開発プロジェクト「ぴーりっちゅPJ」の一環。女子高生ならではのアイデアをベースに、外用剤メーカーとして実績のある同社が、化粧水(1,500円)とリップクリーム(800円、以上税別)の2商品を完成させた。
女子生徒たちは校内アンケートを実施し、部活動で乾燥しがちな肌の保湿、唇の荒れの対策、紫外線予防を望む声が多かったことから同商品を発案。パッケージにもこだわり、学校で使いやすいよう、白を基調としたシンプルでかわいいデザインにした。
化粧水・リップクリームには、「しけ絹」を用いたインテリア商品、織物で知られる「松井機業」(南砺市城端)の「加水分解シルク」を採用。人間の肌と同じタンパク質で構成され、肌に優しいのが特徴だ。ほかにも化粧水にはミネラルが豊富で、肌細胞の新陳代謝を活性化させる滑川の海洋深層水、リップクリームには紫外線防止、美白効果をもたらす小矢部産のハトムギヌカ油を取り入れた。
同社の前田大介社長は発売に際し、「1年掛けて高校生と一緒にアイデアを出し合い、ものづくりし、そして販売まで辿り着いた。単なるインターシップや会社見学と違い、『企画・ものづくり・広報・販売』を実際に自ら行う体験は、高校生の皆さんにとって貴重な体験となったと確信している。商品自体のクオリティーも高いので、県内外のみならず、中国や台湾といった海外の観光客の皆さんにも多く手に取っていただければ」と話す。
5月29日から1週間、富山駅前「CiC」ビル内の土産物店「ととやま」(富山市新富町1)、来月上旬から道の駅「ウェーブパークなめりかわ」(滑川市)などで販売する。