富山市の建築設計事務所「五割一分」(富山市磯部町3)の2階ショップスペースで9月12日から、暮らしの中の「用」をテーマにした企画展「機能と作用」が開催される。
「五割一分」は、オフィス2階に家具や生活雑貨の展示販売を行うショップを併設。デンマークの「フリッツ・ハンセン」や「カール・ハンセン・アンド・サン」、スイスの「USM」など、世界の名だたる家具を主に取り扱っており、暮らしに関わる企画展示も定期的に開催している。
同展示を主催する小林和人さんは、東京都内で国内外の生活用品を扱う店「Roundabout(ラウンダバウト)」や「OUTBOUND(アウトバウンド)」を運営。空間スタイリングや店舗プロデュース、内装ディレクションなども手掛け、雑誌等での執筆も多い。著書には2011年に発刊された「あたらしい日用品」がある。
展示では、コップや収納箱、時計などの「具体的な機能」を持つ日用品の展示販売と、アートやオブジェのように、特定の用途を持たないが置かれる環境に豊かさ等の「抽象的な作用」をもたらす品々を、それぞれの関係性を表現するように配置する。
「建築設計事務所として、『家』というより、美しい『暮らし』をつくりたいと日頃から考えている。今回の企画展では、暮らしに直接関わる家具や食器などのほかに、例えば部屋に花を飾るように『なくても生きていけるモノ』がもたらしてくれる豊かさによる余白のある美しい『暮らし』を、小林さんのセレクトする世界観を通して多くの方に紹介できれば」と「五割一分」の沖田さん。
プレイベントとして11日19時から、小林さんのトークイベントを開く。参加無料(要予約)。
開催時間は11時~20時。今月27日まで。12日、13日は小林さんが在店する。