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富山でブラジル人ピアニスト、ファビオ・カラムルさん公演 自然音使った即興も

ジョビン研究の第一人者としても知られるカラムルさん

ジョビン研究の第一人者としても知られるカラムルさん

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 富山市の住宅街にあるカフェ「nowhere(ノーホエア)」(富山市婦中町下坂倉)で4月23日、ブラジル・サンパウロ出身のピアニスト、ファビオ・カラムルさんが来日公演を行う。

アンビエントな演奏にマッチする店内

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 1980年代にフランス政府のスカラシップを受けたカラムルさんは、20世紀のフランスを代表する名ピアニスト、アルフレッド・コルトーの門下生マグダ・タリアフェロに師事。その後、ボサノバの創始者として知られるブラジル人作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンの研究に励み、サンパウロ大の博士号を取得する。

 2006年にはジョビンのトリビュート・アルバム「トン・ジョビン」をリリース。「イパネマの娘」「おいしい水」といったジョビンの名曲を、約10年をかけた2枚組大作で再現した。2016年には、サビア、スズドリ、カエル、コオロギといった、ブラジルに生息する生物の鳴き声に合わせた即興演奏を収録した「エコ・ムジカ/ブラジルの動物達とピアノの対話」を発表。クラシックの枠組みを越えた、新たなアンビエント作品として話題を呼んだ。

 初の来日ツアーとなる今回は、ジョビンの名曲たちを再現する第1部、鳥や虫の声、映像を背景に即興的に演奏する第2部で構成。同会場の店主・安川さんは「森を抜ける風や、樹々の香りのようなカラムルさんのピアノは今の時期にぴったり。今回は特別に日本国内で録音された動物の音素材と、カラムルさんのセッションが披露される予定。音素材を募集中なので、この機会にぜひ是非応募してみてほしい」と話す。

 20時開演。チケット料金は、予約=3,000円、当日=3,500円。

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