富山・入善町の「入善まちなか交流施設 うるおい館」（入善町入膳）で4月9日、「入善良い物市」が開催される。

長野県より参加する「ゴロンドリーナ」の物語の中の街「ルアトタウン」をモチーフにした作品

　アート、クラフト、古道具、コーヒー、フード、古本、雑貨など「自分たちが良いと思うもの」を持ち寄り集まる同イベントは、今回が初の開催。

　主催者は、長野県下諏訪町の古道具店「ninjinsan（ニンジンサン）」を営む小口泰史さん。以前から富山には仕事や釣りで何度も訪れていたといい、昨年滑川市で行われたチャリティーイベント「ひかり」に出店した際に、富山の人々の印象と自然に感動し同イベントを企画した。

　「山も海もあり海洋深層水もある自然豊かな入善町で、老舗の店と富山のクリエーター、障がいを持った方、町の人とが協力し、文化を落とし込んだイベントをやりたいと思った」と小口さん。

　上市町の「ベーグルの店 くじら堂」や入善町の老舗しょうゆ店「丸善醤油」の協力を得て、地元入善から手作り菓子「工房 あおの丘」、カフェ「TREE」、県内各地より革小物「池田舎」、古本「古本よあけ&よこわけ文庫」、高岡市のコーヒー店「コンマコーヒースタンド」や道具店「大菅商店」、ビーガンフード店「ichicakitcen」、移動コーヒー販売「CAFE HAHAHA」など計23組の出店が決まった。

　「とにかく富山の人たちに喜んでいただきたい」との熱い思いを持つ小口さんの呼び掛けに賛同し、長野県からもステンドグラス「wawa」、裁縫「すみれ洋裁店」、古道具「オドル」、木工・アトラクション「ゴロンドリーナ」など8店も参加。その他シークレットゲストとして東京から、古道具、アンティーク、アパレルショップの3店が、家具雑貨や婦人服を特別価格で販売する。

　さまざまなイベントで人気のベーグルをはじめ、この日のために手作りした藍染古布のヘアターバンや柿渋を塗った手提げ袋などを販売する「ベーグルの店 くじら堂」の堀さんは「県内外から個性あふれる魅力的な『趣のある良いもの』が集まるので、たくさんの方にお越しいただきすてきな時間をお届けできれば」と話す。

　小口さんは「良い物市は良い物の集合体。ぜひ来て見て体感して楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。

　開催時間は9時～15時。入場無料。