南砺市にある「南砺市福野創造センター『ヘリオス』」（南砺市やかた）周辺で8月27日・28日、国内最大級のワールドミュージック・イベント「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2016」が開催される。

昨年のイベントの様子

　音楽を通じた異文化交流を目的として、1991年から始まった同イベント。世界の音楽を紹介するだけでなく、各地の文化や人との出会いの場をつくり、地域に根差した音楽文化の創造を目指す「市民参加型フェスティバル」として、国内外で人気を呼んでいる。

　同イベント最大の特徴は、海外アーティストと市民が共に生活する長期滞在型ワークショップ「レジデンス・プログラム」による活動。市民らが楽器製作、楽曲アレンジや曲作りなどの直接指導を受け、共にステージでの演奏を目指す。この活動をきっかけに、昨年結成20周年を迎えた「スキヤキ・スティール・オーケストラ」など、これまで計6つの市民楽団が誕生。沖縄や東京では事前関連イベントも行われる。

　イベント当日は、ライブ演奏をはじめアーティストから演奏・踊りや料理を習うワークショップ、市民参加の演奏パレードのほか、地元作家の作品展示販売や飲食ブースなど多彩なプログラムを展開し、さまざまな世代が気軽に楽しめるようにする。

　ボランティアスタッフの高野美紀さんは「旧福野町周辺は伝統ある『夜高祭』があり、住民の皆さんに熱いお祭り好きが多い。南砺市在住ではないが、毎年アーティストと一緒にまち中を歩いていると『スキヤキだ！』と、声を掛けてくれる方が増えていると感じる。他では見られないスキヤキ色の強いアーティストのライブを体感してほしい」と来場を呼び掛ける。

　南砺市在住の岩本千春さんは「息子は生まれた時から参加し皆勤賞。小さい子どもからお年寄りまで世代問わず楽しめ、いい意味で敷居が低い。スキヤキのような楽しい音楽イベントが近所にあることは、とても誇らしい」と話す。

　開演時間、料金は各ステージにより異なる。詳細はイベントホームページで確認できる。