富山・石川・福井の北陸三県で8月3日から5日まで、「北陸3県修学旅行フェア・エクスカーション」が開催された。
富山県・石川県・福井県の北陸三県の各観光連盟、北陸経済連合会、JR西日本金沢支社が連携し、首都圏からの修学旅行誘致を拡大・推進していく「北陸3県修学旅行誘致推進プロジェクト」の一環として開催した同イベント。エクスカーションとは、「体験型の見学会」のことで、案内人や専門家と意見を交わしながら地域の自然・歴史・文化への理解を深めてもらうというもの。今回は首都圏の旅行代理店6社から総勢17人が参加し、北陸の魅力を体験した。
一行は8月3日に富山を訪問。北陸新幹線で東京富山間の利便性を実感した後、国宝・瑞龍寺(富山県高岡市)や世界遺産・相倉合掌造り集落(富山県南砺市)を訪れた。参加者の女性は「埼玉県民の私にとって、富山の海の幸は最高のぜいたく。富山にはプライベートで過去2回訪れているが、旅行代理店スタッフとして富山を見つめると、学習というキーワードがふさわしい観光地が多いことに気付いた。富山の観光資源を活用し、修学旅行業界のマンネリ化を打破するような企画を実現させたい」と話す。
今後同プロジェクトでは、北陸3県のモデルコースを提案する営業ツールの制作や、北陸への問い合わせを一括して取りまとめる「連絡窓口の一本化」を進め、旅行会社の利便性の向上と各県共通の情報共有体制を整える。