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富山でアニメスタジオ再現する企画展 「P.A.WORKS」が全面協力

楽しい仕掛けを多数用意したという展示場

楽しい仕掛けを多数用意したという展示場

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 「高志の国文学館」(富山市舟橋南町、TEL 076-431-5492)で現在、企画展「面白い箱! アニメづくりのスタジオの中へ」が開催されている。

「宮森あおい」など人気キャラとの撮影コーナー

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 南砺市に本社を構えるアニメスタジオ「P.A.WORKS(ピーエーワークス)」(南砺市立野原東)が全面協力し、アニメ制作の現場を展示室の中に再現する。

 会場では「富山を舞台にしたアニメを作る」との設定で、作品が生まれるまでの過程をたどりつつ、現在のアニメ制作の舞台裏に迫る。「東京アニメアワードフェスティバル2016」でグランプリを受賞した「SHIROBAKO」のキャラクター「宮森あおい」がナビゲーターを務める。

 同展では企画からシナリオ、キャラクターデザイン、絵コンテ、レイアウト・原画・動画、背景美術、色彩設計・仕上げ、撮影、オフライン編集、アフレコ・ダビング、オンライン編集・完成に至るまでの11の工程を紹介。

 P.A.WORKSのスタッフが実際に使っているペン、羽ボウキ、資料集、トレース台などを配備した作画机を展示し、机ごとに設置するモニターで作業の詳細を見ることができる。P.A.WORKSの社内風景も動画で紹介しており、くぎ付けで鑑賞する客も多いという。

 さまざまな過程を経て完成した作品として、P.A.WORKSが手掛けた富山ゆかりのアニメ作品も紹介する。「true tears」「恋旅」「クロムクロ」などの話題作のほか、同館の開館を記念して制作された「マイの越中万葉体験記」のパネルや映像、実際に使った台本などの貴重資料を展示する。

 アニメの現場を学んだ後には、3人同時に挑戦できるアフレコ体験や、自分で描いたキャラクターがアニメ化される作画体験など、実際にアニメ制作に携わることができる体験コーナーも設ける。

 同館学芸員の大川原竜一さんは「子どもたちには自分が見ているアニメの裏話にワクワクしてほしいし、大人たちにはセル画ではないデジタル時代のアニメ制作に驚いてほしい。高校生以下無料なので、夏休み期間に何度でも子どもたちに見に来てほしい」と話す。

 期間中、関連イベントとして、講演会「なぜ日本人はアニメが好きなのか」(7月23日)、「アニメツーリズムについて」(8月21日)、「文学とアニメ(仮)」(9月10日)、P.A.WORKS制作業務部長の相馬紹二さんによるギャラリートーク(9月24日)、本格的な収録現場を体験する「アフレコ チャレンジ教室」(8月7日)、「アニメ作画 チャレンジ教室」(8月27日)、「マイの魔法と家庭の日」「マイの越中万葉体験記」のDVD上映も随時行う。

 開館時間は9時30分~18時。火曜休館。観覧料は、一般=500円、大学生=400円、高校生以下無料。10月10日まで。

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