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射水の文化施設「LETTER」に古書店 出張買い取りも

かつての郵便局らしさも残る「ひらすま書房」店内の様子

かつての郵便局らしさも残る「ひらすま書房」店内の様子

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 旧小杉郵便局舎を活用した文化施設「LETTER(レター)」(射水市戸破)1階に7月9日、古書店「ひらすま書房」がオープンした。

「ひらすま書房」が入居する「LETTER」の外観

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 同店と同日にオープンした「LETTER」は、1階に同店と食のインスタントレーションを展開する「風景と食設計室 ホー」永森志希乃さんのキッチンアトリエ付オフィスとギャラリー・スペースを併設。かつて電話交換手が働いていたという2階には、富山市で美術教室を主宰する樋口ゆちこさんのアトリエ「セーベー」が入居する文化施設。

 2014年ごろから「流浪の本屋」として、県内外のイベントでの移動販売を中心にカフェや古書店、民家などで古書販売を行ってきた同店。

 店名の「ひらすま」は、富山の方言で「昼寝」の意味。「忙しい日々の中で、ちょっと一息つけるような」暮らしの本や絵本をはじめ、発行日が比較的新しい古本や小さな出版社が手掛けるリトルプレスをそろえる。

 同店が入居する建物は、大正13年に建てられた2階建ての旧小杉郵便局舎。レトロモダンの外観、内部正面にある大型のカウンター、郵便看板など当時の雰囲気を残しつつ改修している。

 「いつか地元の射水市小杉地区で店を開きたいと考えていた」と話す店主の本居淳一さん。「LETTER」の永森志希乃さんから出店を打診され、実店舗を構えることにしたという。移動販売でこれまでさまざまな場所で出店してきた経験を通じ、「場の雰囲気は大切」だと感じていた本居さんにとって、同所は「イメージにぴったりだった」と話す。

 店内には読書スペースを設け、ゆっくりと過ごせるようになっている。「より長くお客さんとのコミュニケーションを取ることができ、訪れた人同士の交流が生まれる空間を持ちたかった。自分も色んな縁があってここにいる。縁が広がり、人と人とがつながる場になれば」と本居さん。

 同店では、不要になった書籍はジャンルを問わず少量から買い取りに対応する。まとまった量の場合は、富山県内と金沢市を対象エリアに無料出張買い取りも行う。

 本居さんは「ここに来たら面白いことがあるのではないかと思ってもらえるような店にしたい。今後は古本だけでなく、『LETTER』にちなみ、紙に関するワークショップなども企画したい」と意欲を見せる。

 営業時間は12時~19時。月曜・火曜日定休。

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