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富山県立近代美術館で「ありがとう近代美術館」展 移転前最後の大規模収蔵品展

来館者から人気の高い作品、アンリ・マティス 版画集『ジャズ』 より《サーカス》1947年

来館者から人気の高い作品、アンリ・マティス 版画集『ジャズ』 より《サーカス》1947年

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 2017年に新築移転のため12月末の閉館が決まっている富山県立近代美術館(富山市西中野、TEL 076-421-7111)で7月9日、企画展「ありがとう近代美術館 PART1マイ・ベスト×ユア・ベスト-わたしたちのコレクション」が開催される。収蔵品の中でも人気の高い作品を中心に、絵画、立体、ポスター、椅子など約100点を展示する。

現在の建物では最後の大規模コレクションとなる「ありがとう近代美術館Part1」のポスター

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 同館とゆかりある文化人・著名人のコメント「わたしの1点」では、大岡信さん(詩人)、大竹伸朗さん(アーティスト)、内藤廣さん(建築家)、永井一正さん(グラフィックデザイナー)、細田守さん(映画監督)、山内マリコさん(作家)など13人が寄稿している。

 学芸員の渡辺希利子さんは「当館は1981(昭和56)年の開館以来、20世紀美術を積極的に紹介してきた。県民とともに成長する美術館という理念を掲げて、2014年には来館者の方へ質問式アンケート『富山近美コレクション ここが聞きたいQ&A』を実施。今回の展覧会はそのアンケートの結果を中心に、来館者の皆さまが楽しく鑑賞された作品を一堂に並べた」と話す。

 移転前の現在の建物での大規模なコレクション展は、今回が最後となる見通し。パブロ・ピカソ、アンリ・マティス、アンディ・ウォーホルや岡本太郎、横尾忠則、倉俣史朗など20世紀を代表するコレクションが惜しげもなく披露される。期間中の今月23日に美術家の森村泰昌さんの講演会、8月27日に東北芸術工科大学の有賀三夏さんのミニ講座なども企画する。

 開館時間は9時30分~18時。月曜(祝日は除く)と祝日の翌日休館。観覧料は、一般=700円、大学生=500円、高校生以下無料。9月6日まで。

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