「日本ミシュランタイヤ」（東京都新宿区）が6月3日、ガイドブック「ミシュランガイド 富山・石川（金沢）2016特別版」を刊行する。

三ツ星を獲得した日本料理店「山崎」の店主・山崎浩治さん

　ミシュランガイドとしては日本国内8エリア目となる同書。価格は2,808円。

　5月31日は、「ホテル日航金沢」（金沢市）で出版記念パーティーが開かれ、関係者など約500人が参加した。

　同会場では、日本ミシュランタイヤ社長でミシュラントラベルパートナー アジア・パシフィック総責任者のベルナール・デルマスさんが「豊かな自然に育まれた食の宝庫、観光地でも人気があり、注目されている魅力的なエリアのガイドブックを発表できたことを大変うれしく思う。富山県、石川県それぞれの個性、素晴らしさが反映されたセレクションになっている」とあいさつ。その後、石井隆一富山県知事、森雅志富山市長、山野之義金沢市長の3人が同書の完成を祝い、石川と富山の地酒で鏡開きを行った。

　同書では店の「おもてなし」「しつらえ」「内装や外観」「サービス」などの「快適度」を6段階で評価。料理は、「素材の質」「調理技術の高さと味付けの完成度」「独創性」「コストパフォーマンス」「常に安定した料理全体の一貫性」の5基準で評価し、星の数を決める。

　今回、富山エリアでは、旅館・ホテル、飲食店・レストラン合わせて127店の掲載があり、その中で日本料理店「山崎」（富山市布瀬町）が「そのために旅行する価値がある卓越した料理」を意味する最高評価「三つ星」を獲得した。

　「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」を意味する「二つ星」を獲得したのは、老舗日本料理店「海老亭別館 いきいき亭」（富山市桜木町）。「そのカテゴリーで特においしい料理」を意味する「一つ星」には、宿泊施設「リバーリトリート雅樂倶」（富山市春日）内に店を構えるレストラン「レヴォ」、すし店「鮨（すし）大門」（魚津市）、天ぷら店「天ぷら小泉 たかの」（富山市牛島町）、フランス料理店「ランソレイエ」（南砺市）など8店が富山エリアから選ばれた。

　このほか、リーズナブルで良質な店に与えられる「ビブグルマン」には、カレー店「カレー食堂 コロポ」（魚津市）、すし店「すし屋の城光」（氷見市）、居酒屋「かめ蔵」（高岡市）、イタリア料理店「ヴィバ ラ ヴィータ」（富山市安田町）、ビストロ「ル・グルトン」（富山市総曲輪）など、富山エリアから10店が選ばれた。

　三ツ星を獲得した「山崎」の店主・山崎浩治さんは「これからも足を運んでくれるお客さまのために誠意を尽くしていくだけ。基本を忠実に守った料理を提供していきたい」と話す。