富山在住のシンガー・ソングライター、ゆーきゃんさんが3月23日、5枚目のアルバム「時計台」を発売した。
同作品は全8曲を収録、約4年ぶりのリリースとなる。二胡の音色が印象的な楽曲「サイハテ・バス・ストップ」は、日々の何気ない出来事や退屈な感情に希望を吹き込み、出会いと別れの季節に寄り添った。共同プロデューサーには、東京を中心に活動するバンド「WATER WATER CAMEL」の田辺玄さん、シンガー・ソングライターの白波多カミンさんといったゲストミュージシャンも参加。作品について、ゆーきゃさんは「ひとりの人間が他者とどう関わっていくかがテーマ。『他者』を『芸術』に置き換えてもいい」と話す。
大学進学を機に京都へ移住し、シンガー・ソングライターとしての活動を始めたゆーきゃんさん。ファーストアルバム「ひかり」をはじめ、これまでに3枚のアルバムを発表してきた。京都在住時には自身の音楽イベント「ボロフェスタ」を立ち上げ、精力的に音楽活動を展開。2014年に、出身地である富山へ活動拠点を移した。
「京都にいたころは四六時中、音楽について考えることが尊いと思っていたが、富山では仕事の合間に曲作りやレコーディングを行い、自分の暮らしの中で続けることができた。そうやって生まれた音楽にも時代や自分の世界を反映し、人の心を大きく動かす力があると考えるようになった」と、これまでの活動を振り返る。
4月3日には「nowhere」(富山市婦中町下坂倉)で発売記念ライブを予定。同作品は、通販サイトやライブ会場、古本ブックエンド(総曲輪)で販売する。価格は2,160円。