「グレッチェン・パーラト・カルテット」の来日公演が11月1日、オーバード・ホール中ホール(富山市牛島町)で開催される。
1976年、米ロサンゼルス生まれのグレッチェン・パーラトさんは、祖父がトランペッター、父がフランク・ザッパの作品にも参加したベーシストという音楽一家で育つ。2004年、新人の登竜門と称されるセロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティションのボーカル部門で優勝。ジャズピアニスト&音楽プロデューサーのロバート・グラスパーさんをプロデューサーに迎えた「The Lost and Found」(2011)、第57回グラミー賞ノミネート作「Live in NYC」(2013)で、現代NYジャズシーンをけん引する存在として世界的な評価を得る。坂元裕二さん脚本によるドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021)の挿入歌「All The Same」で、ボーカルを担当したことでも話題になった。
今回の来日公演では、ジャズドラマーでありパーラトさんの夫でもあるマーク・ジュリアナさん、フォーキーなサウンドで人気を集めるベーシストのアラン・ハンプトンさん、実力派ピアニストのデビッド・クックさんによるカルテット編成でパフォーマンスを行う。
今回の企画に関して、イベント運営を担当するオレンジ・ヴォイス・ファクトリーの長井幸司さんは「今から10年ほど前、R&B、ヒップホップ、オルタナティブロックなどの垣根を越え、革新的なジャズが派生した。そのシーンの中でパーラトさんは、イギリスのロックバンドのシンプリー・レッドやR&Bシンガーのアニタ・ベイカーさん、メアリー・J.ブライジさん、ボーカルグループのSWV、スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト、マイケル・ジャクソンなど世代・ジャンルを問わずに名曲をリアレンジしている。今回の来日ツアーでは東京・大阪以外の地方公演は富山のみ。貴重な機会なので、ジャズを知らない方でも気軽に足を運んでいただきたい。パーラトさんの魅力的なボーカルを、高音質を誇る最新の音響設備で楽しんでいただければ」と話す。
19時開演。チケット料金は、前売り=8,000円、当日8,500円。