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富山にイタリアン「ダダダ」 店内に絵本などの古書4000冊も

ピザやパスタはグルテンレスにこだわった

ピザやパスタはグルテンレスにこだわった

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 イタリアンレストラン「dadada_(ダダダ)」(舟橋村、TEL 076-463-4129)が6月10日、「高平メモリアル常願寺スポーツパーク」前にオープンした。

まきの香りが漂う店内。子どもの目の高さに絵本を置いている

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 「焼肉ハウス大将軍」などの飲食店を手がけるガネーシャ(富山市大泉東町)と、古紙卸売業の島田商店(赤江町)による共同事業。店内には絵本や美術本、カルチャー雑誌、人文書など約4,000冊の古書を並べ自由に閲覧できるほか、回収した紙管を壁面装飾やテーブルなどへアップサイクルしている。島田商店の島田好美代表取締役は「本来ならば古紙として回収された本や雑誌は、再生紙の原料として溶かされてしまう。何らかの形で利用して残すことはできないかと考えた」と話す。

 店名の「dadada_」は、イタリア語で「~から」という出発点を意味する「da」と、「刻印する」という意味を含んだ「_」(アンダースコア)に由来している。「店を通して人が集い、つながり、広がっていけるような場所、記憶に刻まれるような空間にしたいという願いを込めた」という。

 ガネーシャの本田大輝代表は「共通の知人からの紹介で、島田商店との異種協業が実現した。昨年大病を患い、入院中に読んだ『アナログの逆襲』に感銘を受けた。デジタル化が進む社会だが、まきの火を使った料理、紙の本、対面での食事と会話といったアナログの力をこの店で感じてほしい。人が集まる場になっていければ」と話す。

 厨房にはまきの窯を配置する。系列店「SHOGUN PIZZA」(総曲輪)の立ち上げに携わったピザ職人歴10年の小川悠料理長と、創作和食店「浜多屋」(魚津市)元店主の浜多雄太シェフが腕を振るう。

 野菜をふんだんに使ったトマトベースのパスタ「農園野菜のオルトナーラ」、親子丼からヒントを得た鶏肉と卵のピザ「ファミリアビスマルク」など、県内生産者から仕入れた新鮮な食材を使ったメニューを提供する。ランチにはパスタがメインの「Pasta da lunch」(1,800円~)、ピザがメインの「Pizza da lunch」(1,800円~)ほか、鶏・豚・牛のグリルいずれかと、パスタかピザを選択する「Grill da lunch」(2,550円~)などを用意する。全てサラダが付く。キッズメニューやドルチェなどのサイドメニューもそろえるほか、カフェとしての利用もできる。

 店舗前の菜園では、農家兼タレントのパークマンサーさんが植え付けたハーブを栽培。フードマイレージゼロ(食料の輸送量と輸送距離をかけ合わせた指標)を目指す。

 営業時間は11時~17時。4人から個室の利用が可能(要予約)。

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