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富山で「目の見えない白鳥さん、アートを見に行く」上映 舞台あいさつも

ほとり座恒例となっている、スタッフ特製の告知看板

ほとり座恒例となっている、スタッフ特製の告知看板

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 ドキュメンタリー映画「目の見えない白鳥さん、アートを見に行く」の上映が6月17日、富山市中心部のミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪)で始まる。

映画チラシ

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 全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと友人たちによる、アート作品を巡る旅と日常を追った同作。ノンフィクション本「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」の執筆と並行して製作された。原案を手がけたノンフィクション作家の川内有緒さん、映画監督・プロデューサーの三好大輔さんが共同で監督を務める。

 白鳥さんは生まれつき強度の弱視で、9歳の頃からほぼ全盲となる。20代で絵画や美術の鑑賞に関心を持ち、単独で美術館へ行くようになったという。その後、さまざまな人々と会話をしながら、美術鑑賞をする独自のワークショップ活動を始めた。2010(平成22)年から、視覚に障がいがある人とない人が一緒に展覧会を鑑賞する、水戸芸術館(茨城県水戸市)主催のツアー「session!」のナビゲーターを務めている。2005(平成17年)ごろにデジタルカメラで写真を撮り始め、2021年、はじまりの美術館(福島県猪苗代町)主催の企画展「(た)よりあい、(た)よりあう。」に写真家として出展している。

 恋人とのデートで初めて美術館を訪れた白鳥さんは、作品を前に語られる言葉を聞きながら「全盲でもアートを見ることはできるのかもしれない」と考え、「自由な会話を使ったアート鑑賞」という独自の方法でアートを楽しむようになったという。映画では白鳥さんの20年の活動を振り返り、友人たちや美術館で働く人々、新たに出会った人々との会話を記録する。

 6月18日に舞台あいさつを行う。白鳥さんと三好さん、川内さんの両監督が登壇する。

 舞台あいさつは12時20分の回の上映後、14時ごろを予定。上映は6月23日まで。

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