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富山の米と水をセットで販売 風土そのものを食で楽しむ新発想

商品を手に取る「笑農和」の下村豪徳社長

商品を手に取る「笑農和」の下村豪徳社長

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 富山の水と米をセットにした商品「こことここ」が昨年11月に販売を始めて2カ月がたった。

洗練されたデザインのパッケージでギフトとしての需要も高い

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 同商品は、中新川郡立山町産のコシヒカリ(150グラム)2個と、立山町で採水したナチュラルミネラルウオーター(500ミリリットル)2本をセットにしたもの。水は、米をとぐ際の最初の水と、炊飯用としての水として使用するという。

 販売元であるITコンサルティング会社「笑農和(えのわ)」(富山県滑川市上小泉、TEL 076-456-3853)の下村豪徳社長の実家がコメ農家であることから生まれた同商品。「コメを作っている側は、消費者がどのような状態で食べているのか分からなかった。コメは炊き方でおいしさが変わってしまうので、コメと同じ環境の水で炊いてもらうことで土地の風土をおいしく感じてもらえるのではと考えた」と下村さんは振り返る。

 標高3000メートル級の山々が連なる日本三名山の一つ、立山連峰と水深1000メートルの富山湾の高低差は約4000メートル。山の雪解け水が急激に流れ落ちるため、不純物が混ざりにくいのが富山の水の特徴。

 製品化に向け、同地区で立山の天然水を製造・販売する「宝水」の長尾さんにコメと相性の良い水を依頼。パッケージではデザイナー「ARUMATIK(アルマティック)」ともタッグを組み、3者が力を出し合い商品化にこぎ着けた。

 同商品を購入した客からは、「炊き上がりがいつもと違った」「ご飯だけで箸が進む」「米が炊きやすかった」といった反響を得ている。

 下村さんは「発売から2カ月がたった今、お客さまからの反応に手応えを感じている。皆さまにコメと水の相性を実感していただけたことや、土鍋で炊いて丁寧に味わっていただいた方々に感謝したい。「こことここ」プロジェクトが発展できるよう、第2弾、第3弾とまた新しい発想で商品を展開できたら」と話す。

 価格は2,160円。現在は「笑農和」事務所でのみ販売している。

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