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富山・滑川に大豆粉を使った低糖質パン店 委託販売経て実店舗開業

「ガリとベーコン」(左)と「スパイス紅茶のおぼろフルーツサンド」(500円)

「ガリとベーコン」(左)と「スパイス紅茶のおぼろフルーツサンド」(500円)

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 大豆粉を使ったパン店「hope low carb bakery(ホープ ロー・カーボ・ベーカリー)」(滑川市瀬羽町)が滑川の旧宿場町にオープンして9月1日で2カ月がたった。

店舗の改装は「GO」(射水市)が手がけた

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 店主の竹島明奈さんは2012(平成24)年に1型糖尿病を患い、毎日の食事の糖質を計算するようになった。糖質が体に与える負担について考えるようになり、大豆粉パンなら糖質が低いことを知ったという。パンを取り寄せたり県外の店にも足を運んでみたりもしたが、好みのものに出合えず自宅でパンを焼き始めた。

 2018(平成30)年から、磯部町の護国神社で毎月開催されている「富山のみの市」などへの出店をはじめ、「済生会富山病院」(富山市楠木)やカレー店「スズキーマ」(同西町)、洋菓子店「ant(アント)」(同上冨居)などで委託販売を行うようになった。口コミで評判を呼ぶようになり、昨年、実店舗開業に向けて動き出した。

 古い町並みと共存する雰囲気が気に入り、滑川市瀬羽町の洋品店跡に店を構えることにした。壁は真っ白に塗り直したが、ラインが入ったガラスの引き戸、模様が入った床など旧店舗の特徴を残してリノベーション。飾り棚には竹島さんの思い入れがある雑貨や本をディスプレーし、新しいものと古いものが同居する「親しみやすい空間」に仕上げた。

 竹島さんは「これまで限られた場所でしか販売していなかったが、店ができたことで安定して購入いただけるようになった。名が知られていない頃から、のみの市で買ってくださっていたお客さんにも来店していただいてうれしい」と話す。

 自家製新しょうがの甘酢漬けにグリルベーコン、大葉、マッシュポテトを合わせた定番人気のサンドイッチ「ガリとベーコン」(480円)や期間限定サンドイッチのほか、「バジルポテトチーズ」(260円)、「季節のジャム クリームチーズ」(290円)などの調理パン、プレーンな「丸パン」(300円)がショーケースに並ぶ。

 南砺市のコーヒー焙煎(ばいせん)店「máni-coffee(マウニ・コーヒー)」に別注した、深いりで酸味の少ないコーヒー「hopeブレンド」(ホット=500円、アイス=550円、豆100グラム=650円)も提供・販売する。

 竹島さんは「大豆粉パンはご飯の代わりに毎日食べられるので、どんなおかずにも合う。典型的なものにこだわらず、自由に好きなものを取り入れたパンを、これからも作っていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~15時。月曜~水曜定休。

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