「南砺市平ふれあい温泉センター ゆ~楽」(南砺市大崩島)が7月10日、リニューアルオープンした。
2月から機械メンテナンスのために休業していた同施設。休業後は施設の取り壊しも検討されていたが、地元から「残してほしい」という声が上がり有志が集まった。建設業を営む高田裕之さんが指定管理者となり、運営会社「小谷企画株式会社」を設立した。
オープン初日は「なんとの日」として無料開放し、地元客をはじめ約300人の来場者でにぎわった。高田さんは「存続のために動いてみると、地域外からも声が掛かり多くの出資を受けることになった。行動してみると状況が大きく変わることを実感している」と話す。リニューアルの際には、カーペットやタイルを貼り直し、露天風呂の柱を補修した。SNS上でも積極的に情報発信している。
施設には内湯、露天風呂、サウナ、水風呂を設ける。料金は、大人=620円、小・中学生=310円、未就学児無料。13人以上の団体は1人500円に割引する。露天風呂から五箇山の絶景を眺めることができ、多くの温泉ファン、サウナーから好評を得ているという。施設内にある飲食店「ひょうたん」も刷新し、「かけそば」(620円)、「ざるそば」(800円)などの定番メニューに加え、新メニューとして、地元の庄川沿いで取れたイワナを使った「岩魚丼」(1,400円)を提供する。
高田さんは「地域の資源を生かして地元を盛り上げていき、若い人たちが希望を持って商売をしていけるような手本になりたい。SNSで積極的に発信していき、県内外から固定ファンが増えるように努力していく。五箇山の風景を楽しみながら、温泉にゆっくり浸かっていただければ」と呼びかける。
営業時間は10時~21時。木曜定休。