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富山で「カナルタ 螺旋状の夢」上映 太田光海監督と「セノーテ」小田香監督の対談も

太田光海監督の「カナルタ 螺旋状の夢」

太田光海監督の「カナルタ 螺旋状の夢」

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 ドキュメンタリー映画「カナルタ 螺旋(らせん)状の夢」の上映企画が3月19日、富山市中心部にあるミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪3)で開催される。

太田光海監督(左)と小田香監督

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 太田光海監督による同作は、かつて首狩り族として恐れられた、エクアドル南部アマゾン熱帯雨林に住むシュアール族を1年間にわたって記録。英マンチェスター大学で映像人類学の博士号を取得した太田監督が、個人的な視点で彼らの姿を捉えている。

 富山公開を記念した今回のトーク企画では、太田監督の舞台あいさつに加え、ドキュメンタリー映画「鉱 ARAGANE」(2015)、「セノーテ」(2019)の小田香監督を招き対談も行う。

 小田監督の長編デビュー作「鉱 ARAGANE」は、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ近郊にあるブレザ炭鉱で働く坑夫たちに焦点を当てる。「セノーテ」は、マヤ文明の時代から、現世と黄泉の世界を繋ぐと信じられてきたメキシコ・ユカタンの洞窟内にある泉の神秘を追う。小田監督は2020年、若く新しい才能をたたえる「第1回大島渚賞」を受賞した。

 同館では、これら3作品を1週間限定で上映する。今回の企画に関して、同館スタッフの樋口裕重子(ゆちこ)さんは「環境破壊、自然災害、コロナ禍、戦争で世界がますます混乱する中、映画館はどんなことができるだろうかと考えた。今回3作を上映することで、映画を一つの言語として捉え、私たちの大切なコミュニケーションツールである言葉を取り戻そうと試みた。3作それぞれの舞台であるエクアドル南部アマゾン、ユカタン半島、サラエボに、観客一人一人が体を置くことがコミュニケーションだと考える。『カナルタ』上映後には文化人類学者でもある太田監督と小田監督との対談もある。若い映像作家たちによる新しい映像表現に出合ってほしい」と話す。

 開催時間は、太田監督の舞台あいさつ=12時20分回の上映前12時10分、対談イベント=上映後14時25分を予定。トークイベントは、同日の「鉱 ARAGANE」鑑賞者も入場可。料金、予約についてはホームページで確認できる。上映は今月25日まで。

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