映画「香川1区」の公開記念トークイベントが2月19日、ミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪)で開催される。
大島新監督が手掛ける同作は、第49回衆議院議員総選挙・香川県第1区の模様を有権者の視点から捉えたドキュメンタリー。衆議院議員・小川淳也さんの17年を追った映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」(2020)の続編に当たる。
官僚から政治家へ転身した小川議員は、2003(平成15)年に初出馬。1勝5敗という結果で比例復活当選を繰り返すなか、国会での質疑やドキュメンタリー公開で知名度を全国区に広げていく。2021年の総選挙では立憲民主党から出馬する。対立候補の自民党・平井卓也議員は世襲議員であり、内閣府特命担当大臣やデジタル改革担当大臣を歴任している。公示直前には日本維新の会から町川順子さんの立候補も決まり、香川第1区での3人の戦いが展開する。
富山での公開を記念し、大島監督をゲストに迎えたトークイベントを行う。対談相手は、石川テレビ放送の五百旗頭(いおきべ)幸男さん。五百旗頭さんは、富山市議会の腐敗を暴いた「はりぼて」(2020年)の監督として知られる。
イベントでMCを務める同館取締役の蛯谷耕太郎さんは「香川1区の人々が、組織票ではなく、各自が熱量を持って小川議員を応援している姿に、何度も目頭が熱くなった。政治家を支援していくために私たちは何をすべきなのか、一人の市民として監督に聞いてみたい。『はりぼて』を手掛けた五百旗頭さんは、さまざまな政治家の動きを追っている。小川議員に対してどういう思いを抱いたのか、また、映画の作り手として同作をどのように感じたかをトークで引き出せたら」と話す。
開催時間は15時20分の上映回の後、18時頃からを予定。料金は2,500円(映画観賞料込み)。予約はホームページで受け付ける。上映は3月4日まで。