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富山が舞台のドキュメンタリー「私は白鳥」公開 監督らの舞台あいさつも

白鳥と澤江さん

白鳥と澤江さん

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 富山市在住の澤江弘一(さわえこういち)さんと、翼が折れた白鳥との交流を記録したドキュメンタリー映画「私は白鳥」が11月20日、ミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪3)で公開される。

監督を務めた槇谷茂博さん

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 2019年5月に富山で放送されたテレビ版に、2年以上を費やした取材映像を追加。ナレーションは俳優・天海祐希さんが務める。

 富山県には毎年シベリアから800羽以上の白鳥が越冬のため飛来している。同作は、けがでシベリアへ帰ることができなかった1羽の白鳥と、その白鳥に毎日餌をやり続けた澤江さんに密着。厳しい自然環境の中、どこまで人間が介入すべきか葛藤する澤江さんの姿を、本人の語りを交えて捉える。

 映画化に当たり、「三島由紀夫VS東大全共闘」(2020年)を製作したTBSと、富山市議会の腐敗を暴いた「はりぼて」(2020年)のチューリップテレビがタッグを組んだ。テレビ版に続き、チューリップテレビ報道制作局の槇谷茂博さんが監督を務める。

 4回にわたり舞台あいさつを行う。20日は槇谷監督と澤江さん、プロデューサーの刀根鉄太(とねてつひろ)さんが登壇。21日は富山出身の映画監督・本木克英さんと槇谷監督、澤江さん。27日と28日は、取材を担当した梶谷昌吾記者と澤江さんが登壇する。

 同館オーナーの田辺和寛さんは「人が手を加えず、ありのまま生きることが自然界の摂理だと分かりながらも、澤江さんは1羽の白鳥に全身全霊で対峙(たいじ)する。損得抜きで、家族でも友人でもない、一つの命と向き合える人間はそういないと思う。この命の物語を多くの人に見てほしい」と話す。

 12月10日まで。上映スケジュール、舞台あいさつの詳細はホームページで確認できる。

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