古着・アンティークの雑貨販売店「KEIZO倉庫」(滑川市追分)が9月10日、滑川市の旧8号線沿いにオープンした。
オーナーの石田拓人さんは、大学在学中にタイをはじめ国内外のさまざまな場所へ旅したことがきっかけで、2012(平成24)年に一人旅のバックパッカーをサポートする企画会社「タビイク」を設立。大学卒業後は、愛媛県・弓削(ゆげ)島の移住を経て海外へ渡る。インドで旅行会社を立ち上げたほか、モロッコ・サハラ砂漠に温泉を建設するなど、4年間の海外生活を送った後、地元の滑川にUターンした。
同倉庫は、石田さんの祖父が大工の作業場として大切に使っていた場所だという。開店に際して石田さんは「祖父は倉庫のことをいつも自慢げに話してくれた。新しい形にして未来へ残っていく姿を見せてあげたかった」と話す。2021年1月から20~30代の仲間が集まりDIYで改装。店名は祖父の名前から付けた。
古着・アンティーク雑貨店の営業と並行しながら、バーやカフェ、シーシャ(水たばこ)店のオープン準備も進めている。将来は宿泊施設など15店舗ほどが集まる屋台村のような、複合施設を目指すという。
石田さんは「年齢や性別問わず、日常に少し退屈している人たちが刺激をもらえるような、人生が楽しくなるきっかけの場所にできれば。お客さんとは堅苦しい関係性ではなく、店を一緒に成長させる仲間のような関係性をつくりたい。経年変化を楽しみ、倉庫ならではの魅力を体感してほしい。店を通して出会った皆さんと一緒に、滑川から富山を盛り上げていきたい」と話す。
営業時間は9月中は10時~21時、10月から11時~19時。休業日はインスタグラムアカウントで確認できる。