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富山の自費出版ガイドブック「スピニー」 最新号は南砺市「福光」を案内

表紙のイラストはアーロン・ジョセフ・セワードさんによるもの

表紙のイラストはアーロン・ジョセフ・セワードさんによるもの

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 2017(平成29)年より「富山の日常を旅する」をテーマに毎年制作を続けるガイドブック「スピニー」が5月1日・2日、富山駅で行われる「第8回 BOOK DAYとやま」で最新号となる別冊「福光」の販売を始める。

福光市街の商店街「ハミングロード東町」

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 同誌は、編集者の居場梓さんとライターの高井友紀子さんを中心に、写真を京角真裕さん、デザインを高森崇史さん、イラストを井上佳乃子さんとアーロン・ジョセフ・セワードさんが担当。毎回異なる特集テーマに、富山市内を案内するガイドブック4冊と別冊「上市町」を手掛けてきた。最新号は上市町と同じ別冊スタイルとし、南砺市の福光地区について案内する。

 居場さんは「昨年から仕事で南砺市を訪れる機会が頻繁にあり、いろいろな地区を見て回った。中でも福光の人や文化に引かれるものがあり、別冊としての制作を決めた」と経緯を振り返る。高井さんは「歩いて、見て、食べて、感じたままの福光を紹介し、そこに住む人たちの暮らしぶりを垣間見えるような仕上がりになった」と話す。

 同誌では福光のソウルフード「まるやま」をはじめ、愛用品の「わたなべ木工芸」のパン皿、民芸品が集まる「光徳寺」など、福光の人たちの生活や文化にスポットを当て、独自の目線で記事にまとめる。

 高井さんは「同じ富山県に暮らしていながらも、知らなかった食文化や景色にたくさん出合えた。今回は、旅人のような気持ちで書いた。自由な旅が難しい時世だからこそ、スピニーを読んで地元の魅力を知ってもらえれば」。居場さんは「古き良き街の風景を残す福光は、『今も良き』活気あふれる街だった。これまで知らなかった文化に触れられた取材では、多くの福光の人の温かさにも触れることができたように思う。福光のことを多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 イベント当日は、別冊「福光」のほかに「スピニー」各号(完売号を除く)、別冊「上市町」、オリジナルマグネットの販売を行う。

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