富山市の中心市街にある複合施設「SOGAWABASE」(富山市総曲輪3)で1月3日、正月企画「SOGAWABASE謹賀新年」が開催された。
昨年7月にオープンした同施設は、1階部分をマーケットとダイニングを中心とした店舗で構成。現在飲食店、青果店、コーヒーショップなど11の店舗が入居している。
施設前のオープンエアな広場を会場に、11時よりスタートした同企画。庭師・山崎広介さんと花師・MINAMOの藤木卓さんによるユニット「名付けようのない季節」が、季節パフォーマンスとして斬新な門松を作り施設前に披露。門松は1月の成人式まで設置を予定している。序盤より富山の女性DJ NAKAOさんとisiooさんによる選曲で、場内を暖めていった。
会場内には書き初めスペースも設置され、道具や書体に捉われずフリースタイルな書き初めをワンコインで楽しめる企画が行われた。書道をベースにしたカリグラフィー作家の美遊さんが手ほどきし、イラストレーターの藤井奏さんがデモンストレーションを披露した。その隣では屋台として「minami茶」による日本茶の屋台も出店。温かいお茶の販売を行った。
12時30分より、ラップグループ「ザ・おめでたズ」によるライブが開催。12月1日に発売したニューアルバム「レイトショー」より「つづきは夢で」をはじめ、三が日に合わせて制作された「お年賀ラップ2021」や「元旦インダハウス」など全12曲を披露。多くの人が足を止めてライブを楽しんだ。MCのヒヒさんは「ソーシャルディスタンスということで感染症対策も踏まえながらのライブだったが、お客さんには良いテンションで見てもらえたように思う。一体感を感じられた」と振り返る。
ライブ後は、施設内にある「餅や源七」による参加型餅つきと振る舞いが行われ、小さい子どもから大人まで列を作るほどの人たちが餅つきに参加。ついた餅はあんときなこをそれぞれまぶして振る舞われ、約45分余りで100人分の餅は全てなくなったという。
企画と連動して、館内では「餅や源七」のおこわスタンドと酒屋による角打ちスタンドを設置。3種のおこわ販売と角打ちでの日本酒販売が行われた。好評につき、おこわスタンドは9日~11日、角打ちスタンドは15日~17日にも開催を予定している。
「SOGAWABASE」マネジャーの蛯谷耕太郎さんは「まちなかで気軽にお正月を感じられる企画に挑戦したかった。自分たちの世代のプレイヤーを中心としたお正月企画は、昔ならではの良い部分と、現代の楽しみ方をうまく混ぜ合わせられたように思う。去年までは考えられなかった街の風景だ、と言ってくださった方もおり嬉しい」と話す。「今年もSOGAWA BASEを通じて、まちなかに良い風景や思い出となるできごとをたくさん作っていければ」とも。