「富山の日常を旅する」をテーマに、2017(平成29)年より毎年発行するガイドブック「スピニー」の最新号となる4が11月6日より発売した。
編集者の居場梓さんとライターの高井友紀子さんが自費出版で発行する同誌。写真は京角真裕さん、デザインは高森崇史さん、イラストは井上佳乃子さん、アーロン・ジョセフ・セワードさんが手掛ける。
これまで「駅前徒歩15分圏内」「週末」「お土産・手みやげ」を特集テーマとし、号を重ねてきた。今回は「地元の人が通う店と味案内」をテーマに、富山市中心市街にある老舗喫茶「珈琲(コーヒー)舎サイホン」や町中華「きりん飯店」の中華丼など、市民に長く愛され続けている店や味を紹介。そのほか、2人がコレクションする富山の作家の器紹介やうずまきかまぼこの食べ方なども掲載する。
高井さんは「これまで通り、日常から離れない目線で取材先を選んでいる。今回も、私たちの地元からなくなってほしくない店であり私自身の日常になくてはならない店や味を選んだ」と話す。居場さんは「いつも利用している店を取材できて楽しかった。これからもこのスタンスで取材を重ねていければ」と意気込む。
「古本ブックエンド」(富山市)、「ひらすま書房」(射水市)、「古本いるふ」(滑川市)、「D&DEPARTMENT TOYAMA」(富山市)ほか、「スズキーマ」や「ANORM」など個人店でも販売している。販売情報はインスタグラム、フェイスブックで発信する。
高井さんは「市民の方にとっては、普段通る場所や見掛けたことのある場所だと思う。行ったことのない人はこの機会に行っていただけたら」と話す。
定価は750円。