魚津市の料理人が弁当を合同販売するイベント「CHEFs MADE Bento(シェフス・メイド・ベントウ)」が、毎週末の金曜・土曜に「ホテルグランミラージュ」(魚津市吉島1)のエントランスで開かれている。大型連休中は5月1日~3日にも開催。
参加店は「浜多屋」(釈迦堂1、TEL 0765-23-5775)、「海風亭」(同、TEL 0765-22-7303)、「四季料理 悠」(同、0765-24-5980)、「レストラン ミラヴェール」(吉島1、TEL 0765-24-4411)など。
同イベントは「新川食文化研鑽(けんさん)会」が企画。2013(平成25)年に創作和食店「浜多屋」店主の浜多雄太さんが呼び掛け、料理人の勉強会として始まった同会は、名物「魚津のバイ飯」の普及促進や地場産品を使ったメニュー開発、県の観光推進などを行ってきた。郷土料理の新しい可能性を提案するイベント開催のほか、小中学校での調理実習、海岸清掃ボランティアも実施し、地域の食の今と未来を考えながら活動を続けてきた。
同イベントのPRを手掛ける総合デザイン事務所「みんぐる」の吉本光里さんは、「新型コロナウイルスの影響で、飲食店で食事を楽しむことができない状況が続いている。飲食店が機能していないため、魚が取れても買ってもらえず魚の価格が下がっており、このままでは富山の自慢である素材の価値が崩壊してしまう。こんな時だからこそ、料理でみんなを楽しませ笑顔にしたい。農家、漁師、八百屋、魚屋、酒屋、仲卸業者の生活も守りたい。そんな料理人の思いから今回の企画が立ち上がった」と振り返る。
販売する弁当の価格は800円~1,500円。「エビ飯~甘エビタルタル~」(1,100円、浜多屋)、「竹皮弁当 ばい飯と鮭(さけ)と旬采(しゅんさい)」(1,000円、海風亭)、「地物炭焼き穴子と稲盛玉子のバラちらし」(1,500円、四季料理 悠)、「ロコモコ&グリル弁当」(1,200円、レストラン ミラヴェール)など、県産の食材をふんだんに使い、彩り豊かに盛り付けられた特別メニューがそろう。日時やメニュー変更の際は「CHEFs MADE PROJECT」のインスタグラムで知らせる。
吉本さんは「料理人は弁当という限られた表現で、素材の大切さを伝えようとしている。身近な助け合いで、大切なものを次の世代につなげていきたい」と話す。
営業時間は11時~(売り切れ次第終了)。イベント開催日以外でも各店での受け渡しに対応。予約は各店の電話、インスタグラムで前日21時まで受け付ける。