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富山・高岡駅前の銀行内ギャラリーで「うるし漫画家」堀道広さん作品展

一点一点表情の違う「立ち雛一輪挿し」

一点一点表情の違う「立ち雛一輪挿し」

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「うるし漫画家」の堀道広さんの作品展が4月14日より、高岡市にある「北陸銀行高岡駅前出張所」内「Hokugin Art Gallery」(高岡市下関町)で行われている。

椿の花が描かれた漆器

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「工芸と共にある高岡の暮らし」をテーマに2017(平成29)年より、高岡や富山県にゆかりのある若手工芸作家たちの作品展示を行ってきた同ギャラリー。企画・運営はエピファニーワークス(高岡市)が手掛ける。今回はvol.11として、うるし漫画家の堀さんの漆器作品を展示する。

 堀さんは富山県射水市出身。高岡短期大学(現・富山大学芸術文化学部)漆工芸専攻。輪島漆芸技術研修所を卒業後、漆職人を経て独立。陶磁器修理のワークショップ「金継ぎ部」主宰。「うるし」と「漫画」という異色の組み合わせで、漆器をより身近に感じる作品作りを行うほか、イラストレーターとして「南海キャンディーズ」の山里亮太さんのツイッターアイコンのデザインや元「Y.M.O」の細野晴臣さんの本の装丁、和菓子店「中尾清月堂」(高岡市)の菓子パッケージなども手掛ける。著書に「おうちでできるおおらか金継ぎ」「青春うるはし!うるし部」「耳かき仕事人サミュエル」「部屋干しぺっとり君」「パンの漫画」などがある。

 ギャラリーの展示作品は、わんや皿など、普段の暮らしに取り入れやすい作品が中心。窓口で予約購入もできる。

 エピファニーワークスの広瀬徹也さんは「つい『クスッ』としてしまう柔らかい表情を持った品々ばかり。きっと使う人を和やかな気持ちにさせてくれるはず。普段店頭販売などしていない作品が中心なので、購入できるこの機会にご覧いただければ」と話す。

 堀さんは「展示作品は、自分の漫画の絵のフォルムと伝統工芸の漆塗りの融合がなんとなくできた『立ち雛一輪挿し』。本来なら雌びなもいたら良かった。高岡は地元なので、展示してもらえてとてもうれしい」と話す。

 現在、富山県では新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、不要不急の外出自粛が要請されている。広瀬さんは「感染防止対策を徹底しながら、銀行を利用される方の心の安らぎに少しでもなれば」と話す。

 営業時間は9時~15時(夜間、休業日は店舗外から鑑賞できる)。6月30日まで。

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