企画展「森村泰昌のあそぶ美術史 -ほんきであそぶとせかいはかわる-」が3月7日、「富山県美術館」(富山市木場町、TEL 076-431-2711)で始まる。
森村泰昌《ほんきであそぶとせかいはかわる(ミロA)》2020年
同展のゲストキュレーターに美術家の森村泰昌氏を迎える。森村さんは1951(昭和26)年大阪生まれ。京都市立芸術大学卒業、専攻科修了。1985(昭和60)年、ゴッホの自画像に扮(ふん)したセルフポートレート写真を発表後、一貫して「自画像的作品」をテーマに掲げる。美術史上の名画や往年の映画女優、20世紀の偉人などに扮した写真や映像作品を制作し続ける。2011(平成23)年、「紫綬褒章」を受章。
同展は、森村さんの「普通のコレクション展示では絶対にやらない、思い切った展示を考える。見え方の発想を変える。これらの試みを『あそび』という三文字に込める」という考えをもとに構成。同館所蔵の20世紀美術、椅子のコレクションのほか、「フェルメール研究『振り向く鏡』」「ほんきであそぶとせかいはかわる『ミロA』」といった森村さんのセルフポートレート作品を、独自の解釈で6章に分けて展示する。
関連プログラムとして、3月21日から3日間にわたり森村さんの作品上映会を実施。青木繁「海の幸」と、報道写真「硫黄島の星条旗」から着想を得た「海の幸・戦場の頂上の旗」をはじめ、8つの映像作品を森村さんの音声解説付きで紹介する。
開館時間は9時30分~18時(入館は17時30分まで)。水曜、5月7日休館(4月23日~5月6日は開館)。観覧料は、一般=900円、大学生=450円、高校生以下無料。5月10日まで。