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入善・発電所美術館で藤原隆洋展 新作大型インスタレーション作品2点を公開

暗闇の大空間に現れる「In the Darkness」

暗闇の大空間に現れる「In the Darkness」

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 展示会「藤原隆洋 Somewhere」が10月19日、入善町にある「下山(にざやま)芸術の森 発電所美術館」(入善町下山、TEL 0765-78-0621)で始まった。

入善町の発電所美術館

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 1969(昭和44)年生まれ愛知県出身の藤原隆洋さんは、東京芸術大学大学院美術研究科卒。国内外の展覧会に多数参加し、観客参加型の大型立体作品やインスタレーションを中心に鑑賞者の感覚を刺激するなど、独創的な造形方法による作品を発表してきた。近年では、滝や霧などの自然や自然現象からインスピレーションを受けた作品を展開している。

 同展では、新作インスタレーション作品「In the Darkness」と「Under the Surface」の2点を中心に構成。「In the Darkness」は同館大空間の暗闇の中に現れる霧をイメージさせるような大型インスタレーションで、2階展示スペースにある「Under the Surface」は波のような揺らぎをヒントに作られている。制作に1年をかけた。

 初日の19日には多くの観覧客が訪れ、暗闇の中に現れたインスタレーションに驚きの声が上がった。会場にあるベンチに座りながら、長い間作品に見ほれている人や、寝そべりながら下から作品を見上げる人、藤原さんとの会話を楽しむ人の姿も見られた。

 藤原さんは「発電所美術館は、発電機や導水管がそのまま残されているので、度肝を抜かされた。ここでないとできない作品を作りたいと思った。オーロラや雲海がなぜ感動するのかを考えながら、人工物や構造を使って、人の心、知覚を揺さぶることを考えた。最初に見たときと感じ方が変わってくるので、長い時間滞在して、人それぞれのいろんな思いに浸っていただければ」と話す。

 開館時間は9時~17時。観覧料は、大人=600円、高校・大学生=300円、中学生以下無料。月曜(祝日の場合は翌日)、12月23日~来年1月10日休館。3月22日まで。

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